モッミチ=足りないこと、転じて紅葉となる

2020年12月30日 08:23

万葉集19ー4268   孝謙(称徳)天皇

歌意
この鉄処は、立て続けに鉄集めては積んで置き、夏だと言って遊んでいるので、私が行って見た所、鉄吹き、鉄磨きすべて足りない。

 天平勝宝4年(752)夏4月9日東大寺の盧舎那大仏像が完成、開眼供養をした。孝謙天皇は、文武百官をを引き連れて東大寺に行幸、盛大な法会を行った。この歴史的な日の夕、孝謙は母光明子太后と共に、藤原仲麻呂邸に行き、そこに住み始めたのだ。

 邸についた女帝はまず黄色い葉の沢蘭を一株抜き取り、佐々貴山君に持たせ、迎える仲麻呂ら一同の前で自作の歌を詠ませた。歌のモチーフは「黄葉」。日本語「もみち」の語源はモッミチ。「行き届かないこと」「及ばないこと」。足りない意の古代韓国語モッミチが日本語「もみち(紅葉)」に転じている。秋になり水分が行き届かなくなるため色づく葉っぱ。水分の不足によって紅葉になる。日本語は誕生の時点からもうすでに詩なのだ。

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