6 乙巳の変には大海人が深く関与していた

2020年12月11日 13:02

万葉集1ー15   中大兄皇子

15、「(中大兄 三山歌)反歌」
渡津海乃豊旗雲尓伊理比紗之今夜乃月夜清明己

従来訓
15、綿津見の豊旗雲に入日さし今宵の月夜(つくよ)さやけくありこそ

真の歌意
大海人が動き出した。同盟は崩れたので伊理(入鹿一族)を斬り果たそう。さあ、今こそ私の番だ。聳え出て頂上(王)を目指そう

 645年、飛鳥板蓋宮の太極殿で、中大兄皇子は藤原鎌足らと共謀、名だたる権力者蘇我入鹿を斬殺、その父蝦夷の邸宅を襲い自殺に追い込んだ。
 「乙氏の変」と呼ばれている大政変の直後又は直前に歌われた歌。この歌からわかる驚くべき事実。
 1   乙氏の変には大海人が深く関与していた
 2  大海人と蘇我氏には連携があった
 3  当時の大王は斉明ではなく、蘇我氏だった
 4  中大兄は大王の位を奪う目的で乙氏の変を起こした

記事一覧を見る