76 文武天皇は71歳で即位した

2024年04月18日 19:17

諡号は「天乃真宗豊祖父」天皇

 42代文武天皇は草壁皇子の子、即ち持統の孫とされている。生年は683年、没年月日は707年7月18日。天皇位に就いたのは697年15歳の時。諱は軽皇子、諡号は天乃真宗豊祖父あるいは倭根子豊祖父。文武天皇は25歳で死んだと言われるが、諡号は老人であったことを示している。つまり文武天皇は持統の孫ではなく愛人、新羅30代文武大王その人である。日本に亡命後、雌伏15年、71歳で天皇位に就き、天武がスタートさせた古代日本を律令国家として確立、発展させた天武の長子文武。文武治世の10余年間、この驚くべき行政力。並大抵の能力ではない。
 文武天皇の治世
1   大宝律令の制定
2   度量衡制定、実施
3   製衣冠司を置く
4   釈天(孔子及び儒教の先哲を祀る儀式)を行う
5   木曽の山道を開く
6   大学、国学を置く
7   兵士の武芸教習規定を作る
8   婦女髻髪の制を定める
9   盗賊追捕
10 田租の法改定
11 牛馬用の鉄印を分ける
12 石舟柵の修理
13 対馬の金鉱を治める
14 諸官人に兵馬を備えさせる
 さすがは三韓統一を成し遂げた文武大王だ。豊祖父天皇ならではの行政力。15年雌伏し、10年余の統治。足せば25年余。25歳で死んだ文武天皇とも言えるわけだ。

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