絵ピソード

その98  日本は極東の島国です。欧米から最も遠くに位置しています。そのため、19世紀の世界は独占資本主義そして帝国主義の時代でしたが、日本は、欧米列強の世界分割の餌食になるのを免れました。植民地化されなかったのです。アジア・アフリカで欧米の植民地にならなかったのはたった4カ国です。アフリカでは、エチオピアとリベリア、アジアではタイと日本です。エチオピアとタイは英仏の緩衝地帯として、リベリアは解放奴隷の国として植民地支配の埒外に置かれたものでしょう。日本は、欧米列強が中国支配に手間取っている間に、明治維新を成功させ、近代国家にバージョンアップしました。近代的な軍隊を整え、特に海軍力を強化し、喰うか喰われるかという弱肉強食の帝国主義下で、複数の異民族を支配する帝国になることを選びました。そして日清戦争に勝利し、日露戦争では前半戦の戦いに全て勝ちました。ロシアで血の日曜日事件というロシア革命の前哨戦が起こり、ロシアは途中で日本と和睦しましたが、世界一と言われたロシアのバルチック艦隊が、日本海海戦で大敗北を喫したことは世界を驚愕させました。
 中国の東北部を支配して満州国を建国し、朝鮮半島や台湾を支配し、東南アジアはビルマまで戦線を拡大し、インド支配まで視野に入れていた大日本帝国という過去を持つ私たちは、何を言われても「侵略支配をしてしまって悪うございました」と頭を下げて謝るしかありません。過去は変えられないのです。
 いっそアメリカの植民地になっていれば、国民は全て英語と日本語のバイリンガル、いつまでも韓国に慰安婦だ徴用工だと責められることもなく、北朝鮮のミサイルに脅されることもなかったのに、、、。日本は、植民地にならずに、帝国になってしまったのですが、結局末路は変わりなかったと言えます。鬼畜米英に逆らって、完膚なきまでの敗北を喫し、原爆まで落とされた末に、戦後74年経ってもアメリカ最後の州と揶揄され、財布がわりに重宝されているだけのNOといえない国、それが今の日本なのですから。


その99   


 18世紀   産業資本主義
 19世紀   独占資本主義
 20世紀   金融資本主義
 21世紀   グローバル資本主義(またの名を 強欲資本主義
       ともいう)

 資本とは何か。「その姿を様々に変えながら、利潤を生み出すもの」です。雪山のてっぺんから雪玉を転がすと一回転するごとに大きくなっていきます。利潤=儲けをくっつけてどこまでも肥え太り、これでいいと満足することのない貪欲な怪物、それが資本です。

 マルクスは、封建経済から資本主義経済そして社会主義経済へと移行し、最後に共産主義経済に到達すると言いました。社会主義は「人々は能力に応じて働き能力に応じて分配される」経済、共産主義は「人々は能力に応じて働き必要に応じて分配される」経済を言います。社会主義と共産主義はほとんど同じと思っている人が多いですが、実は能力に応じて分配されることと、必要によって分配されることは、天と地ほどの違いがあります。
 人間即ちホモ・サピエンス・サピエンスが突然変異で進化し、人類が皆イエス・キリストレベルに達した時にしか共産主義社会は達成されないと言っても過言ではありません。
 1917年、ロシア革命が起こり、世界初の社会主義経済の国ソ連が誕生しました。革命を成功に導いたレーニンが死に、マルクス理論に従って「世界革命」を推し進めようとしたトロツキーが殺され、残ったスターリンが一国社会主義を標榜し、反対勢力を根こそぎ粛清して独裁政治を敷きました。
 やはりマルクスの理論通りにはならなかった、よりによって資本主義が完全に確立していない、封建経済の残滓が色濃く残っている国ロシアで社会主義革命が起こるなんて、と思っていました。ソ連の影響でモンゴルや東ヨーロッパの国々が続々と社会主義化し、第二次世界大戦後中国や北朝鮮、ベトナムも社会主義化しました。世界が資本主義と社会主義に、真っ二つに分かれ共存するという現実はマルクスの理論とは全く異なるものでした。
 しかし2019年現在、やはりマルクスの言った通りだったという現実が目の前に広がっています。ソ連は崩壊し、ソ連邦はバラバラに解体し資本主義化しました。東欧諸国もモンゴルも同様です。
 残る社会主義の大国中国も、一国二制度とか社会主義市場経済などという矛盾したネーミングで誤魔化していますが、純正社会主義とはかけ離れた姿になっています。ベトナムもドイモイ(刷新)というスローガンを掲げて自由経済化が進められています。唯一、北朝鮮は、今のところ一国社会主義を堅持しているように見えますが、トランプ米大統領と会ったり、文在寅韓国大統領とハグしたり、板門店の南北朝鮮の国境線を行ったり来たりしながら、金正恩は資本主義経済による豊かな国家北朝鮮を作りたい気満々のように見えます。ただ、壊れたAIみたいにいつ暴走するかわからず、北朝鮮は東アジアの火薬庫となっています。
 今やグローバル化した世界は、生産の三要素である土地・資本・労働力が地球的規模で動く時代になりました。土地は地球全域、資本はホットマネーとなって儲け話があるところを目掛けて瞬時に飛びまわり、労働力は高度人材、低賃金労働者どちらもボーダーレスに他国に流入しています。マルクスは、世界中が資本主義化し、その矛盾が爆発寸前に膨れ上がった時、社会主義革命が起こると予言しています。今がまさしくその時ではないでしょうか。天才的革命家レーニンの率いたボリシェビキが政権奪取した1917年11月7日の政変が、怪我人2名という、ほぼ無血革命だったようにはうまくいかないでしょうが。


その100

ガラパゴス化。
現在の日本を一言で表すならばこの言葉以外にはないでしょう。

 「ガラパゴス諸島とは東太平洋の赤道下にあるエクアドル領の諸島。ガラパゴスとはスペイン語でゾウガメという意味。正式名称はコロン諸島で、コロンブス群島を意味する。約2万5124人が居住し、主要言語はスペイン語。エクアドル本土より900キロメートル離れており、大小の多くの島と岩礁からなる。ガラパゴス諸島は海洋島で、大陸と地続きだった歴史を持たない。各大陸とは隔絶されていたため、独自の進化を遂げた非常に多くの固有種が見られる。」

 グローバル時代、必須アイテムの英語は何年習っても身につかない。強欲資本主義の今、1971年の石油危機以来ほぼ半世紀に渡って労働生産性(一人当たりのGDP)、つまり賃金が下がり続けているのも、広い世界で日本だけ。まさにガラパゴス日本の面目躍如。独自の進化を遂げた固有種日本です。
 Forbes JAPANの外国人記者が、半年から10年以上日本に住み、最近帰国した外国人にアンケートした結果をまとめた「外国人が帰国後に懐かしむ日本」という記事があります。

1 レストランに入ると出てくるおしぼり
2 チップ不要で受けられるファーストクラスのサービス 
3    飲む前に皆で唱和する「カンパイ」
4    自動で適温給湯され、「お風呂が沸きました」と
  知らせてくれるやさしい風呂
5    抜群の治安
6    お金を置く小さなトレイ
7    清潔でパリッとした紙幣
8    座ると出てくる「水」
9   「お疲れさま」というねぎらいの言葉
10   不在時の再配達の細やかさ
11   「代引き」支払いという制度
12    個性的独立系カフェの多さ
13    トンカツ、お好み焼き、デパ地下、鍋料理、霜降り和牛、
   焼き鳥、唐揚げ、お弁当、回転寿司、居酒屋などなど日本食
   と日本食レストランブラボー‼︎
14    四季の鮮やかな区別
15    チャーミングな雑貨店
16    トイレと浴室が別
17    コンビニの食べ物がしっかりしている
18    居心地の良い炬燵(コタツ)
19    おにぎり
20    家の中で靴を脱ぐ習慣
21   夕方に鳴る 「良い子の皆さんは、おうちに帰りましょう」
  と呼びかけるチャイム
22    温かい飲み物が出てくる自動販売機 (田んぼの中にもあって
   いたずらも落書きもされていない)
23    写真入りのメニュー
24    スーツケースがきちんと流れてくる空港の荷物受け取り所
25    お土産に最適な小さな調味料の数々
26    100円均一ショップ
27    国民健康保険制度

 以上、独自の発達を遂げた固有種の面々です。日本では当たり前ですが、すべてはガラパゴスのようです。
 そして今後も日本は変わらないでしょう。質素勤勉協調改善で、この世界の片隅で生きていくでしょう。何故なら日本の今は失敗ではなく、未来の先取りだからです。資本主義はもう限界です。先進国に成長などあり得ません。あったとしてもその果実は、強欲な一握りの超富裕層をさらに肥え太らせるだけです。強欲資本主義ではこの地球環境を維持できません。マルクスのいう真の共産主義的平等のシステム、つまり能力に応じて働き、必要に応じて分配されるシステムをもってしても、地球のキャパシティは100億人の人間を養うのがやっとなのだそうです。現在の世界人口は77億人。100億人に達するのも時間の問題です。
 2019年の年末、プライベートジェットで日本を脱出した強欲な元日産社長カルロス・ゴーン。この脱出劇にかかった費用は、推定11億円。むざむざと保釈中の強欲ゴーンを逃した日本の司法制度もやはりガラパゴス⁉️

大丈夫か、日本❓

頑張れ、日本❗️

            2020年1月3日(金)70歳の誕生日に   完

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