160、一書曰天皇崩之時太上天皇御製歌二首
燃火物取而L而福路庭入澄不言八面智男雲
従来訓
160、燃ゆる火も取りて包みて袋には入ると言はずやも智男雲
真の歌意
お経ばかり唱えていたので、戦を家の中に引き入れたのです。仏様をまとめて行かせましょう(戦火を収めて去らせましょう)。神々が荒々しいようです(王君=高市皇子が荒々しいようです)。
側近に呼びかける政治的メッセージ。「このようになったがいかんせん。時代は変わったのです。争ってはなりません。チ(表向きは神を、裏向きは高市を意味している)について行きなさい。」天武殺害後、高市皇子が王権を握ったことを表している歌。最初に高市と組んだ持統は、まず「大津消し」に成功。それからじっくり10年もかけて「高市消し」成就。そしてついに天武の長男文武天皇を即位させた5年後に持統は亡くなる。持統は古代日本最大の政治家であったといえよう。