18 晩年の天武は仏教にのめり込んだ

2020年12月15日 10:26

万葉集2ー160   持統天皇

歌意
お経ばかり唱えていたので、戦を家の中に引き入れたのです。仏様をまとめて行かせましょう(戦火を収めて去らせましょう)。神々が荒々しいようです(王君=高市皇子が荒々しいようです)。

 側近に呼びかける政治的メッセージ。「このようになったがいかんせん。時代は変わったのです。争ってはなりません。チ(表向きは神を、裏向きは高市を意味している)について行きなさい。」天武殺害後、高市皇子が王権を握ったことを表している歌。最初に高市と組んだ持統は、まず「大津消し」に成功。それからじっくり10年もかけて「高市消し」成就。そしてついに天武の長男文武天皇を即位させた5年後に持統は亡くなる。持統は古代日本最大の政治家であったといえよう。

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