14 玉松の枝

2020年12月14日 14:53

万葉集2−113   額田王

歌意
水の吉野のあなたとの争いには負けましょう。反対の意見など粉々になるかもしれません。それにしても持統皇后に頼ったせいで苦労なさいましたね。事態にヒビを入れるようなことは、くれぐれもお控えください。

「なき夫の子」との熱烈な恋に陥っていた持統皇后に対し、世論は厳しく、弓削皇子と額田王は公然と非難の歌をやり取りする。これを知った文武は、玉松の枝を額田王に送る。玉松=ゴシルソ(叛逆なさるのか)の意味を知り、額田王は2−113の歌を文武に送ったのだ。

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