4 万葉集には歌意のわからない歌がある

2020年12月11日 11:32

万葉集1−9   額田王

歌意
水濠を廻らせて、都をお作りなさい。そして大城に拝伏しなさい。さあ、おいでなさい。お城が立っているのですから。行き来しましょう何度も。

 万葉集4516首中、最高難訓歌(訓み下すことができない歌)とされてきた歌である。何故、訓み下せないのか。それは日本語で詠まれていないから。百済人である額田王はこれを朝鮮語で詠んだ。この歌の中には3人の名前が詠み込まれている。「円大七爪謁=王を大きく分けた小さな粒=額田王」「囂気大兄=百済王子翹岐=中大兄皇子」「莫隣之大相=莫離支(高句麗朝廷における最高位で、この位にあったのは淵蓋蘇文のみ)=淵蓋蘇文=大海人皇子」。

 「莫囂円離之大相七兄爪滑謁気」という読み下せない漢字の塊に込められた暗号は、額田王・中大兄・大海人の三人の名前だった。額田王は最初大海人と結婚、十市皇女(大友皇子の妻)を生んだ。のちに中大兄の後宮に入り、さらに中大兄の死後、再び大海人の元に戻った。

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