146 相撲は高句麗の国技だった

2024年09月30日 14:00

千数百年もの間守られてきた言葉の数々

 古代の韓国人が用いていた儀式用語や技術用語がそのまま現在まで日本人の間で用いられている。この驚くべき事実に日本人ももちろん韓国人も気づいていない。千数百年もの間守られてきた宝石のような言葉の数々。
 まず相撲言葉。ある年の春場所、大阪府立体育館で2人の中堅力士が組み合っていた。しかしなかなか動きを見せない。そこで行司が大声で気合を入れた。「タガタガ!タガラタガラ!」これは一体何のサイン?どういう意味の言葉?日本語とは到底思えないのだが……と苦心する必要はない。これは韓国語なのである。タガ、タガラは「詰め寄れ、詰め寄れ」「近づけ、近づけ」の意。日本の相撲(角力)は高句麗の相撲「角抵(かくじょ)」の影響を強く受けている。
 4世紀のものと思われる高句麗古墳「角抵塚」の壁画には組み合っている力士や行司がイキイキと描かれている。ちょんまげを結った髪形はじめ前垂れのような下りまで、今の日本の力士そっくり。紀元前1世紀に国を開いた高句麗は、西域から早々とこの角抵を取り入れ国技として花咲かせていた。これが日本に渡ったのはおそらく5世紀ごろと思われるが、本格的に取り入れられたのは7世紀ごろ。
 「ハッキヨイ」や「ノコッタノコッタ」はどんな意味か。「ハッキヨイ」はハギョ、「せよ」「はじめよ」の意。「ノコッタノコッタ」は「倒せ」の意の「ノヲムグダ」。韓国人は何でもたとえば剣道なども自分たちの方こそ元祖だと言い張るからけしからんという人が多いが、しかし国の成り立ちを見るとそれもむべなるかな、である。

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