116 イザナギは大伽耶国の建国者イジンアシ

2024年06月21日 09:45

伊弉諾(イザナギ)、伊奘冉(イザナミ)の神こそは日本における濊=八たちの先祖である

 朝鮮の二代部族のうち、濊族はもともと黒竜江省に住んでいた。「水」すなわち「漁」に強く、弓矢の名人たちでもあった。また濊人たちがトーテムとして崇めてきた虎は、水によく入る猛獣である。伊弉諾(イザナギ)は「繋の開祖」、伊奘冉(イザナミ)は「繋の女王」。何処と日本を繋いだのだろうか?八(や)こと濊と日本である。1世紀から6世紀の韓半島に「伽耶」と言う国々があった。一種の連盟体で、日本では「豊」とも呼ばれていた。「大伽耶始祖神話」によれば、伽耶山神正見母主は大伽耶の始祖伊珍阿鼓(イジンアシ)と金官伽耶国の始祖金首露(キムスロ)兄弟を産んだと言う。
 紀元前1世紀に高句麗が建国するなど中国北東部の情勢が大きく転換する中で、濊人も韓半島東部の鉄山地に大移動する。この時一部が洛東江の砂鉄山地に分散移動し、伽耶諸国を建てた。イジンアシの名は「聖なる濊の原の砂鉄」または「聖なる濊の原の御子」と言う意味で彼こそがイザナギノミコトである。日本の神々の中には古代韓国の実在する人物に該当する存在が少なくない。イザナギ・イザナミは全部で八島の国産みをなしたので日本を「大八島国」という。大は大伽耶、あるいは豪族大(多)氏を連想させる。八は日本の聖数とされている。

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