「紀元前723年、将軍彦波弗哈を海上(日本)の熊襲(九州?)に行かせ平定させた。前667年陜野候裴幣命を派遣、海上を討伐させた。12月に三島(九州、四国、淡路島か?)をすべて平定した…。」以上韓国の史書、奇跡の本と言われる『檀君神話』はいうのである。古朝鮮国の将軍、高官が、軍隊を引き連れて大陸から日本に進出したとすれば、稲作や鉄器造りがこの時日本で本格化することになる。
2003年5月20日付けの新聞がこぞって伝えた。「弥生時代の開始が、定説より500年遡り紀元前800年頃というのがわかった」という。日本書紀巻1神代上の冒頭に、初めて現れたという神の名「ウマシアシカビヒコジ」がある。「ウマシ」は「上等な味」の意ともに「母」のこと。「アシカビ」は「ア(最高の)シ(鉄)ガ(磨ぐ)ビ(刀)」で新羅系の言葉。要するにウマヂアシカビは「母なる最高の鉄で磨いだ刀」となる。古代たたらで三日三晩焚きあげた鋼鉄を鉧(ケラ)という。このケラこそ万能の鉄器を産む「母なる最高の鉄」なのである。「彦」はビゴで男性の祭祀者のこと。ジは「男・男根・貴人・王」。ウマシアシカビヒコジで「母なる最高の鉄で磨いだ刀を祀る男」となる。日本における最初の神は、鉄刀を携え始めて日本にやってきた集団のリーダーもしくはその象徴であったこと、そしてその存在が新羅系であった事実まで明らかになる。
世界で初めて本格的な武器道具として鉄器を使用したのは今から3500年ほど前、小アジアに興ったヒッタイト王国である。当時世界で唯一の製鉄技術を持った国だったが、紀元前1180年のヒッタイト王国の滅亡によって、世界中に製鉄技術が広まり鉄器時代が始まった。400年〜500年後には極東の国日本にもその技術が伝播したことになる。