66 鬼は外、福は内」

2024年04月11日 09:41

節分の掛け声の意味

 日本の「鬼」は、古代朝鮮の製鉄作業員の姿である。鬼は「オンニ」、朝鮮語で「大きな人の意で、自分より年上の女性を今でも「オンニィ」」と呼ぶ。すなわち鬼は古代朝鮮から渡来した製鉄作業員の総称だ。
 製鉄は山の中の作業である。ちょうど節分の時期は、食料が不足する端境期。そこで製鉄作業員は山から里に降りてきて、村の家々の鉄製農具を修理し、そのお礼に食料を分けてもらう。その時期人々の命を繋ぐ最良の食糧は大豆。栄養価が高く色々なものに加工できる。炒って食べるだけでも美味しい。
 製鉄に事故はつきもので、作業場には祭祀の場を必ず設ける。「福姫」と呼ばれる女性の祭祀者が安全を祈願することが多かった。そこで節分だ。農具を修理し明日は山に帰るという前日に宴会が開かれるのだが、祭祀者福姫様、管理者は家の中の座敷に、作業員は人数が多いので外で召し上がれというわけだ。それが「鬼は外、福は内」という豆まきの掛け声の由来である。

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